2016.5.22

感染症による発熱の意味とジスロマック

人体には皮膚や粘膜といった物理的なバリアそのものや、血液中に溶け込んでいる白血球など、さまざまな防御機構がありますが、ストレスや暴飲暴食、寝不足などでその力が低下してしまうと、外部から病原性の微生物が体内に侵入して、かってに増殖をはじめるようになってしまいます。
このようなタイプの病気のことを、総称として感染症と呼んでいますが、感染症にかかった場合には、一般には平熱をはるかに超えるような発熱があるのがふつうです。この発熱の意味ですが、実は感染症から身体を守るための反応の一種であるといえます。体温が上がることによって、もともと持っていた体の防御機構を高めて、細菌に打ち勝とうとしているのです。
しかし、発熱が防御機構を高めるとはいっても、それは人間にとっては不快なもののひとつであることは否めないところから、一般には抗生物質のような医薬品を投与して、病原性の細菌そのものの増殖を抑制したり、殺菌をしたりすることによって、あえて防御反応としての発熱が起きないようにするという方法をとっています。
そのような抗生物質のなかでも、ジスロマックと呼ばれる医薬品は幅広く使用されているところです。感染症をもたらすのは、細菌、真菌、ウイルスなど多種多様ですが、そのなかでもジスロマックは細菌に対しての効果が顕著であるとされています。マイコプラズマやクラミジアといった特殊な病原性微生物に対しての効果もあることがわかっています。通常は錠剤またはドライシロップタイプのものを定められた量だけしばらく服用するようにすれば、やがて体内にいた病原性の細菌は増殖できなくなってしまいますので、発熱などの不快な症状についても、通常は5日程度以内にはおさまってきます。